「簡単な日常会話ならできるが、言いたい事がうまく表現できない、もう一歩進めた会話ができない」。そんな壁に長年悩んでいた私の背中を押してくれたのは、アイビーに通っていた友人でした。
ちょうど自分の時間を持てるようになったところだったので、スピーキング集中コースを受講する事になりました。
授業では、新聞、雑誌の記事や、録画されたニュースを題材に、あらゆる時事問題、社会問題について意見を交換します。日本語でも日常生活ではなかなか人と議論する機会がない事柄もあり、知識を得る意味でも、自然と毎日、新聞やテレビのニュースに目を通すようになりました。
授業のカリキュラムがしっかりしている事、先生のご指導が適切である事には非常に満足しています。実践的な英語コミュニケーションの場面で使える英文法の学習は、まさに目から鱗が落ちる思いで一杯です。そして、何よりも刺激なのは、他の受講者の方々の英語力に接する事です。積極的な姿勢、論理的な表現法、語彙力・・・どれもが私の課題であり、参考になる事もしばしばです。
受講し始めて一年、もうすぐ3ターム目が終わります。宿題に四苦八苦することもありますが、授業を終えると何とも言えない充実感を感じます。まだまだ思うように自分の考えの半分も伝えられない英語力ですが、「継続は力なり」で頑張りたいと思います。



















定年退職後、家内とともに6年間インドネシアに住み、国立大学で教鞭をとりました。大学での講義や研究などでは専ら英語でしたが、専門については余り苦労をしないで済みました。私達が住んでいた所には欧米からの研究プロジェクトが沢山あり、ほとんど毎週といっていいほどあるパーティーでのつき合いでは、英語の会話に随分引け目を感じました。それで、帰国後はもう一度英語をやり直すことにして、ある放送局のカルチャーセンターの英会話教室に入り、約2年間勉強しましたが、人数が多いのと、レッスンの内容にもう一つ意欲が湧かないのでやめました。どこか適当な英会話の学校がないかと探していたところ、家からの交通が便利であり、授業料も私には適していたこのアカデミーを見つけました。
 半年毎の一課程は誠に充実していて、クラス人数も3〜4人と少なく、ネイティブの先生は広い教養と専門知識が豊富であり、大変熱心であること。現在までほぼ6年間もこのクラスに席を置いて、一課程ごとに何人か入れ替わるクラスメート(ほぼ女性ばかりで、皆さん英検一級とか、通訳業などを目指している人ばかり)の熱意に誘われてここまできました。
 80歳近い現在、毎回出される宿題の回答に多くの時間を取りながら、次回のレッスンでのクラスメートとの宿題を中心とした意見の交換、先生の適切なアドバイス、私の古い英語の知識ではとても予想もつかなかった新しい表現の多くを教えてもらい、それらを次回までに吸収してしまわねばならないなどの努力を「老骨に鞭打って」続けています。若いクラスメートにはとても太刀打ちできないエネルギーをなんとか引き出して励まして下さる先生の熱意とクラスメートの寛容、いつもにこやかに親切に対応して下さる事務の方々に支えられての毎回のレッスンです。
 レッスンや宿題の課題の内容が政治、経済、教育、人種、民族、環境など、広い範囲にわたることも私を刺激してくれます。
 こんな機会をつかむことが無ければ、私はきっとある種のぼんやり老人となっていただろうと思っています。